2012年05月02日

キノコ狩り

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はるか遠くからでも見える巨大なキノコ雪。
GV稜は、五竜東面を代表する尾根でもある。
ここにはじめてのトライを考えてから、すでに6年の月日が経っていた。

4月29日。朝3時にテントを出て、白岳沢に降りた後、デブリを横切り、急なC沢を雪のしまったラビーネンツークにラインを取り、ダガーポジションで先を急ぐ。
GWの夜明けは早い。取付に着いた時には、遠見尾根の向こうに朝日が見えた。
どんづまりにある壁の左側のルンゼが登路だ。
雪はすぐに緩み始めグサグサになってきた。出だしから急だが、ここをコンテ混じりで急いで抜ける。フォロー中に登ってきたラインの側壁が崩れ、ビレイ点を直撃していた。あと10分遅かったら、本当にやばかった。

ルンゼを抜けると核心部と言われるジャンクションピーク、巨大キノコ、そして稜線直下の雪壁が間近に見える。

ジャンクションピークへの登りは2ピッチで、正面は登れないので、左側に一段下がったところから雪壁を登る。途中の段差でピッチを切り、2ピッチ目は凹角に沿ってコンテ混じりで一気に巨大キノコ下へ。
スノーバーだけの支点、激しいランナウトにドキドキしながらの登りだ。

ジャンクションピーク先には、巨大キノコがあるが、これは登れない。
基部には古い懸垂支点があり、ここから懸垂をするのは間違いない。
明らかに右の方が容易そうに見えるが、後戻り出来なさそうな感じに怯み、左へ懸垂。
しかし、2ピッチ降りるも、回り込むルンゼが見えない。
さらにクライムダウンで回り込むと、雪の切れたルンゼが見えた。シュルントは4〜5m開き、とても登れそうにない。
すでに日は高く昇り、僕らの肌をジリジリと焼き付ける。

ここを登り返すのに1時間近く費やしてしまった。
改めて巨大キノコから空中懸垂混じりで右のルンゼに降りる。
残るは最後の雪壁だが、いつもは残っている雪はなく、
壁までの取付のルンゼはズタズタ、そして上には観光バスほどの雪塊が。
降りたルンゼはものすごく急でもはやここからクライムダウンして戻ることはありえない。

覚悟を決めて、ルンゼを登り、先ほど登ろうとした左側のルンゼと合流するコルまで。
上は判然としないが、「どん詰まりまで登って左にトラバース」という言葉を信じて、相川がトライ。
切れ切れのルンゼを苦労して登り、どん詰まりの細い灌木と壁に残るハーケン2本にランナーを取る。ここまで40m。下から見ると、残置ハーケンの左が弱点そうに見えたが、そこはダメ。相川は一段上まで登り、上のバンドを左にトラバースして上の灌木でビレイ。
そこまで行けばどうにかなりそうだ。壁の上部をさらに左へ10mトラバースし、強引な灌木登り10mで、後立の縦走路に飛び出した。

下山の途中、遠見尾根から五竜GVに引かれた一筋の線が見えた。
太陽は五竜の向こう側に沈もうとしており、白い山肌は少しピンクに染まっていた。
そこに見える急な雪壁に見える一筋のライン。これこそが僕らの自己表現である。


7年がかりで、白岳第一尾根、第二尾根、第三尾根、五竜G0、GII、GV、GVII、黒部横断と8本もやり、
五竜を巡る山旅は一通りの決着をつけることができたと思う。残るは一番奥の北尾根だが、10年くらい経ってから、自分の辿った道を思い出しながらの山旅でもいいだろう。
後立には白馬鑓、不帰、鹿島槍北壁周辺、大スバリ周辺とまだまだ課題は残っている。
また、通う日々が始まりそうだ。

2012年4月28日〜30日 五竜GV稜(4/29)、GII稜(4/30) 
木下徳彦、相川創



posted by gorge13 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Footmark in the mountain | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月26日

新緑の季節

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また明るい緑が似合う季節がやってきました。
スカッと爽やかな空の下で、岩のボロさを気にしながらの、ヒヤヒヤのクライミングしてました。
フリーでいけるかと思ってたけど、やっぱりシーズン最初のクライミング。
初登時とたいして変わりのないスタイルでのクライミングでした。
下山もそれなりに長く、結構体力勝負のクライミング。

暑くて大変だったけど、終わってみるとまた行きたくなった。
近くて良い山…西上州。夏も冬もおなじようにボクらを迎えてくれる。
次はどこだろうか? 鹿岳くらいは登りたいけど、無理だろうか。

2012年5月19日
西上州・毛無岩烏帽子岩直上ルート 
石関信次、木下徳彦

posted by gorge13 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Footmark in the mountain | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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