2010年01月15日

命というものに必ず付随する奇妙な矛盾

登山とは、自分の限界に近い、もしくは幸運がなければ登れないようなラインをどうにかして「自分の力で」登って帰ってくるものである。「不合理な計画を成し遂げるために、合理性を積み重ねていく行為だ」という言葉は正しい。現場ではとにかく無駄を省き、トータルな安全のためには、目の前の危険にすら目をつむるのに、そんな窮地に自分を追い込んだ、正気の沙汰とは思えない計画を立てた自分には、なんら疑問を挟まない。
命というものに必ず付随する奇妙な矛盾が登山には分かりやすく表れている。僕らは死ぬような目にあった上に生き残りたいのだ。

服部文祥 「日本の登山家が愛したルート」より


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