2010年01月15日

命というものに必ず付随する奇妙な矛盾

登山とは、自分の限界に近い、もしくは幸運がなければ登れないようなラインをどうにかして「自分の力で」登って帰ってくるものである。「不合理な計画を成し遂げるために、合理性を積み重ねていく行為だ」という言葉は正しい。現場ではとにかく無駄を省き、トータルな安全のためには、目の前の危険にすら目をつむるのに、そんな窮地に自分を追い込んだ、正気の沙汰とは思えない計画を立てた自分には、なんら疑問を挟まない。
命というものに必ず付随する奇妙な矛盾が登山には分かりやすく表れている。僕らは死ぬような目にあった上に生き残りたいのだ。

服部文祥 「日本の登山家が愛したルート」より
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2008年12月21日

登攀から冒険へ そして再び登攀へ

もしそうであるならば中途半端なかたちで終わってしまった登攀に、自分なりにけじめをつけるべきなのだろうか。これから登攀を再開するという選択が、果たして正しいのか、間違っているのか、自分でもわからない。迷いが生じたということは、動きださなくてはならないのだと思う。三十代半ばになって新たなるスタートが可能かどうか、自分でもわからない。ただひとつ言えることは、いかなるテーマも諦めてしまったら、可能性はそこで終わってしまう。かぎりある人生、過去を回想する人生を送るよりも、次なるリスクを求めたい。

田中完也
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