2016年07月03日

魂に響くゴルジュ・険谷登攀レファレンス(その1:北海道)

以下のリストは、ゴルジュを中心とした国内の険谷の溯行記録を、これまで発表された範囲で紹介したものである。登ればそれなりにシビレさせてくれるであろう対象を選んだつもりだが、どれを選ぶかという線引きは難しく、メンバー内でも異論、反論は多かった。検討から発表までの時間も短く、まだ十分整理しきれていない所も多い。寛容な読者の皆さんには、当面のタタキ台として捉えて頂くことを期待している。
 我々の経験は乏しく、また地域的な偏りもあるので、多くの秀渓を見逃していると思う。建設的な意見、情報をお持ちの方は、遠慮なく編集部までお寄せ頂きたい。皆さんの力をお借りして、より精度の高いリストに仕上げられたらと思う。

 ゴルジュに分け入り、絶望的な側壁、通過不能としか見えない滝を前に、あなたは何を感じるだろう? 背筋がゾクゾクしてきたゴルジュ・ジャンキーも、またそうでない人も、溯行の経験を積み、クライミングの腕を磨いて、いつかこれらの谷々に挑戦して欲しい。不動川の感動も、剱沢大滝の絶望も、決して言葉では伝えることができないものなのだから。

注1. 2002年の時点でゴルジュ系の谷を中心とし、大滝は(多少は残ったが)意識的に省いた。
注2. まず木下が基本的なリストを作り、これに他のメンバーからの意見を求めた。予想通り収拾がつかなくなったが、何とか集約する形でまとめた。
注3. その後は、木下が独断と偏見で追加している。

(基本資料)
全国:「日本登山大系(全10巻)」(白水社)
北海道:「北海道の山と谷(上・下)」(北海道撮影社)
九州:「九州の沢と源流」(葦書房)
屋久島:「屋久島の山岳」(八重岳書房)

(索引)原則として表示は書名を表している。
山渓…山と渓谷、山仲…山と仲間、FN…フォールナンバー、CJ…クライミングジャーナル、岩雪…岩と雪、溯行…大阪わらじの会会報、わらじ…わらじの仲間年報、DOPPEL…八代ドッペル登高会会報、ALPINE…名古屋ACC年報、さゎわらし…石川労山遊谷倶楽部年報)

◇【北海道】
日高には函をいくつも持つような沢がゴロゴロしていて、完全溯行には困難を極めるものも多い。大雪、道南といった山域にも素晴らしい沢が報告されている。

【日高・歴舟川キムクシュベツ沢】
・日本百名谷
・北海道の登攀HP/紫陽花1(78 札幌中央勤労者山岳会)

【日高・ソエマツ岳南西面直登沢】
・日本の渓谷98/99
・岳人335
・岩雪71
・日本百名谷

【日高・札内川七の沢1807m峰直登沢】
・日本の渓谷97

【日高・シュンベツ川本流下部廊下(大函)】
・北大WV部OB会会報1997年度

【日高・シュンベツ川カムイエクウチカウシ沢左股直登沢】
・尺取虫2
・野良犬通信7

【大雪・忠別川左股・融雪沢(白雲沢)】
・あゆみ2(77 美唄岳友会)

●大雪・トムラウシ川本流
   日本百名谷
   山と渓谷724 [下降事故報告]
   未発表(97 乾飛鳥、日下出、岩花剛、新井英二郎)

●狩場山・須築川
   日本百名谷
   日本の渓谷96
   岳人649 など多数



posted by gorge13 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゴルジュ突破やろうぜ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魂に響くゴルジュ・険谷登攀レファレンス(その2:東北)

◇【東北】
かつて岳人の「渓谷登攀シリーズ」に紹介された荒川毛無沢をはじめ、岩井俣沢ガッコ沢、梅花皮沢滝沢など、魂が揺さぶられるゴルジュが多数ある。その他の沢も1日や2日では手に負えないものばかりで、大渓谷溯行を目指すものにとっては絶好のフィールドだろう。

■朝日連峰■
 南面の三面川、荒川水系に険谷が多い。本流は泳ぎ系、支流は登攀的なものが多い。荒川支流の毛無沢・西俣沢は、高度な雪渓処理も要求されるゴルジュ。本流はメジャーになった感もある三面川水系岩井又沢、竹ノ沢も、ガッコ沢、相模沢といった険谷を完登する人は少ない。

○荒川毛無沢
・岳人288
・岳人343
・岳人363
・岳人410
・わらじ15

○荒川西俣沢
・岳人288
・岳人410

○岩井又沢ガッコ沢
・岳人448
・岳人638
・わらじ9
・わらじ16
・わらじ18

DSC03086.JPG


○竹ノ沢相模沢
・岳人288
・岳人 625
・わらじ17
・未発表(87 斎藤宗雄)

■飯豊連峰■
 飯豊には10本の本流があり、支流を含めると100を越える谷が溯行の対象となる。厳しい水線突破に悪い側壁の登攀は、これぞ大渓谷というスケール。ゴルジュを持った沢ばかりだが、特に本流筋でゴルジュ突破の性格が強いものを掲載したい。

○飯豊川本流
・日本百名谷
・関東周辺の沢
・朝日・飯豊連峰の沢
・岳人523(1990 川北洋・朝山豊明・山本泰彦・清水茂里・清水裕)
・ALPINE00
  雪渓の下をすべて抜けて突破したと言う話は聞かない。あの雪渓の下にはどんな滝
  や瀞が眠っているのだろう。

○玉川梅花皮沢滝沢大滝
・岳人402(80 渡辺輝男・小林隆徳)
・岳人462/470
・日本の渓谷98/99 /すかり24[会津山岳会](97 斉藤憲一 栄利文)
・わらじ4
・わらじ12
・すかり15(会津山岳会)
・未発表(2007 成瀬陽一・榎本成志)
・未発表(2010 木下徳彦・相川創・橋本剛)
・SOLOIST(2010 大西良治)
  無雪期の上部ゴルジュを登ったのは大西のみ

○玉川桧山沢                                     
・FN28
・わらじ13
・わらじ22

○裏川本流

○大石川東俣川
・日本の渓谷96 

○胎内川東俣沢坂上沢
・岳人452(84 伊藤秀明・村上明・若林健司・竹内正行)
・わらじ4、12
・未発表(87 田中博之・高尾文雄・山森晴之・青島靖)
・山渓??(94 本間文雄・藤原徹・伊藤雅則)
  胎内川の華は本源沢よりも先にある。

DSC010751.jpg


○内ノ倉川本流
・わらじ6・13

○長走川大滝沢                                  
・日本百名谷

○長走川本流下部                                 
・岳人650

■その他の山域■
○岩手山・洞ケ沢
・岳人350
・岳人582

○岩手山・イタザ沢
・岳人350

○森吉山・小又峡
・岳人609
・未発表(02 鮎川正・三宅雄一)
  国内有数の美渓。源流(桃洞沢、赤水沢)を訪れる人は増えたが、下部は2登のみ。
  この谷にふさわしく、金物を残さないスタイルで完登されてきた。

○虎毛山・春川万滝沢
・日本百名谷
・岳人610
・未発表(2005 佐藤裕介・木下徳彦・矢吹正人)
  日本百名谷にも載っている有名な沢だが、鬼首地震でボロボロの危険きわまりない
  沢になってしまった。

○二口山塊・磐司沢
・日本百名谷
posted by gorge13 at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゴルジュ突破やろうぜ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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